あなたの肌に良いことをわかりやすく伝える副院長のコラム

re-Beauについて【3】

当院で使用しているre-Beau(レビュー)では、シミ、しわ、毛穴、明るさ等に関して数字をもって客観的に示されます。これらの数字が治療によってどのように変化していくのかについて述べたいと思います。

 

 当院に来られる患者さんのお肌の悩みはいろいろで、またそれぞれへの治療もさまざまですが、今回はレーザーフェイシャルに焦点を当てて述べたいと思います。レーザーフェイシャルは低出力のレーザーをお顔全体に照射する治療で、射出されるロングパルスアレキサンドレーザー(755nm)はメラニンによく吸収され、色素斑に反応するほか、炎症性のニキビや開大した毛穴の引き締め効果があり、さらにうぶ毛の脱毛効果もあります。これらの効果と患者満足度に関してはこれまでに海外の施設で学術的に証明されています(Douglas CW. Laser Surg Med. 2016; 48: 577-583)。このレーザーフェイシャルを一か月に一度、5回までされた方々を治療の前後でレビュー撮影し比較しました。

 

 シミに関しては、シミの面積は減るのはもちろんのこと、有ったシミも薄くなり、またお肌の地色の明るさを反映する「健常部の濃さ」の項目にも改善が見られ、肌全体のトーンアップに貢献していることが分かりました。特に、レーザーフェイシャルの治療をされる方に処方しているトランサミンを継続的に内服できたかたでその傾向が顕著でした。シミの面積は普段から紫外線予防などに注意を払われていて、もともと少ない女性よりも、普段全くケアをされずにゴルフなどにいそしまれる男性において顕著に減少していました。

 

  なんといっても着目したいのは、毛穴の減少効果です。レーザーフェイシャルを5回されたかたはみなさん、毛穴が減っていることがレビューで確認でき、産毛も減るのでメイクののりが良くなることを日常のなかで実感されています。1例を挙げますと、「めだつ毛穴の数」が1281個、「特に目立つ毛穴」が151個だったのが、それぞれ571個と83個へと激減し、20代の平均値を達成しています。 シミが減り、地色がトーンアップし、毛穴が減ると、それらを総合した「明るさ」の項目でも改善が得られます。

 

 以前のコラムでも述べたように、多くの患者さんに「最近、肌の調子が良い」とか「まわりにきれいになったと言われる」など喜びの声を頂きます。そのような実感をレビューを通じて客観的に検証し、様々な項目で数字が改善し、また、年代別の平均値と比較することで、ご自身の肌が若返っていく過程を共有できると、治療に関して、提供する側も受けられる皆さんもモチベーションが大きく上がります。 3回にわたって、「Re-beau(レビュー)について」をコラムで取りあげさせていただきました。このように、客観的な検証のシステムを整えることで、喜びを共有し、相互に信頼関係を築きながら、お一人お一人を丁寧に拝見していきたいと思っています。

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