あなたの肌に良いことをわかりやすく伝える副院長のコラム

re-Beauについて【1】

今回は当院で使用しているre-Beau(レビュー)という画像撮影機器に関して述べたいと思います。

 

 レビューは特殊な高解像度カメラをもちいた医療機関専用の機材で、患者さんのお顔を正面、右、左の3方向から撮影し、シミ、しわ、毛穴、赤み、明るさに関して診断します。シミに関しては、肉眼ではわからないような隠れたシミも含めて部位が特定された画像が得られるとともに、顔全体に占める面積の割合、シミの色の濃さ、さらに地肌の色の濃さまで数字で示されます。 毛穴に関しては、「目立つ毛穴の数」と「特に目立つ毛穴の数」とに分けて、同様にお顔のどのあたりにいくつあるのか具体的に示されます。たとえば、「目立つ毛穴の数」が1420個、「特に目立つ毛穴の数」が326個と数字が出て、画像を詳細に検討すると、鼻周辺や頬に多く分布している、と言った具合です。 明るさはこれらの数値を総合的に検討して得られる項目で、私たちは患者さんが感じておられる「くすみ」の対義語に当たるものと考えています。

 

 このレビューを診療に取り入れる理由は2つあります。 ひとつは、患者さんが感じているお肌の悩み事をきちんと共有することです。「しみで困っているので、ホームページを見て、いろいろなレーザーがあるので当ててほしい」とおっしゃられて来院された場合にも、それが、「しみ」なのか、「ほくろ」なのか、「いぼ」なのか、まずはしっかりした診断に基づいて何が起きているかを私たちと患者さんと正しい認識を持ちあうことが、その後の適切な治療につながります。

 

 もうひとつは、レーザーフェイシャルなどの治療を行った場合に、その効果の検証です。レーザー治療を含めたいろいろな手当てによって、多くの患者さんに「最近、肌の調子が良い」とか「まわりにきれいになったと言われる」など喜びの声を頂けるのは、私たちにとってうれしいことです。しかし主観の部分だけでなく、たとえば、「毛穴の数」が治療前は1420個だったのが673個になったとか、明るさの項目がぐんと上がったとか、客観的な数字でも治療効果を共有できると、患者さんの治療意欲を高めることにもつながります。 高度な科学技術にもとづいた絶対的な客観性がレビューを用いた診療の特徴です。次回以降、詳しく述べていきたいと思います。

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